完璧な仕事を伝える。
従業員/荒川さん

怖かった南幌土建

この日の作業は札幌。交通量の多い道路での作業は、いつもと違う緊張感があります。そこで一際落ち着いて全体を見回している人が。それが荒川さんでした。
南幌町生まれ、南幌町育ちの荒川さん。南幌土建で働き始めた頃、本業は農家だったそうです。お米や小麦など作り、農業の合間に南幌土建で働く日々。「はじめは怖かったよ。南幌土建は怖いから行くもんじゃないってみんな言っていたからね。でも今は全然違うよ。みんなそう言ってるしょ?」そうなんです。南幌土建は「土建屋は怖い」というイメージから脱却した会社。荒川さんはその変化を見てきた一人でした。

「今の若い人たちには怒れない」と荒川さんは言います。「この仕事は覚えることが山ほどあるし、体力的に大変なことには変わりないからね。そんな中先輩に怒鳴られたら、そりゃやる気もなくなるよね。どんなに大変でも、仲間と笑い合えるような環境だったら頑張れるじゃない」そう、南幌土建の現場はいつも笑顔があります。これは、荒川さんをはじめとするベテラン勢が、この先の会社を支える若者をしっかり育てていこうという想いからなのかなと思いました。愛ですね。

仕事は完璧に。

「信念はなんですか?」と聞くと「早く、綺麗に、完璧に!」と即答。
これだけは譲れないと言います。どんなに機械技術が進んでも、それを操るのは人間。ショベルカーも操縦する人の他に、下で合図する人がいないと細かい作業はできません。やはり人の技術が必要不可欠。「なるべく口出ししないようにはしているけど、雑な部分が見えてくると少しだけ注意します。その積み重ねで若い子達もミスなく綺麗に仕上げることが体に染み付いていくと思うからね。」
そんな優しい荒川さんはスイーツ好き。「お酒は若い頃に浴びるほど飲んだからね。今はもうたくさんはいらないんだよ。」と笑って言います。ちょっと遠出して食べにいくこともあるそう。若い人たちからもスイーツ情報をもらっているのかなと思うと、微笑ましいなと笑みが溢れました。